【内部監査コラム⑨】内部監査の報告書の書き方と改善フォローの仕組み|IPO準備の実践ガイド

内部監査を実施しても、その結果を適切に報告し、改善につなげられなければ意味がありません。IPO準備において、内部監査の報告書の品質とフォローアップの仕組みは、審査でも重要な確認ポイントとなります。

1. 内部監査報告書の役割

  • ①経営陣への情報提供:監査結果を経営者・監査役に伝え、改善指示のための判断材料とする
  • ②実施記録としての証拠:内部監査を適切に実施したことを示す記録として上場審査でも参照される

2. 報告書に盛り込むべき項目

基本情報

  • 監査実施日・期間
  • 監査対象部門・業務
  • 監査担当者名
  • 報告日・報告先

発見事項・指摘事項(最重要)

  • 事実の記述(何が、どのような状態か)
  • 問題の背景・原因
  • リスクの内容と影響度(高・中・低)
  • 改善提案(具体的な対応策)

3. 良い報告書・悪い報告書の違い

❌ 悪い例:「経費精算の管理が不十分である。改善が必要。」

✅ 良い例:「2025年4月〜6月分の経費精算データ(240件)のサンプルチェックの結果、承認者の押印が欠落しているケースが12件(5.0%)確認された。原因として、承認フローが明文化されていないことが挙げられる。対応策として、経費精算規程の改定と承認フローの電子化を提案する。(リスク評価:高)」

4. 改善フォローアップの仕組み

改善計画の策定

報告書の指摘事項ごとに、担当部門が改善計画(対応内容・担当者・期限)を作成します。

進捗管理

定期的に改善の進捗を確認し、改善状況管理表を更新します。

完了確認

改善が完了したら、内部監査担当者が確認し、完了報告書を作成します。

まとめ

内部監査の報告書は、「やったという記録」ではなく「何を発見し、どう改善するか」を具体的に示すものです。発見事項の具体性・改善計画の明確さ・フォローアップの仕組みの3点が揃った体制が、上場審査で高く評価されます。

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上場審査を知り尽くしたコンサルタントが、計画立案からフォローアップまでワンストップで支援します。

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